2015年の「ミシェランガイド東京」で2つ星を獲得した銀座の寿司店「鮨水谷」は、27日、ホテルのコンシェルジュあるいはカード会社を通じた予約を除き、日本人以外の外国人客の予約を受け付けないという店の規則を発表した。その理由は、「外国人客は予約しても来ないことがある」というものだが、店のある従業員は、「店の従業員には客に注意事項を説明するための十分な外国語能力がない」と補足した。
独ラジオ局ドイチェ・ヴェレの公式サイトによると、この従業員は、「店は、予約の入っている客の数で仕入れの寿司ネタの量を決めているので、時には仕方なく客をお断りすることもある。もし予約した客が来なければ、店は損をしてしまう。我々はこれを差別とは考えていない」と語ったという。
■名声が引き起こしたトラブル?
日刊ゲンダイは、これより先に、日本語が流暢な日本在住30年の中国人ジャーナリスト・莫邦富氏が友人3人を招待するため、夜の1人当たり平均消費額が2万円からというこの高級寿司店に予約を入れようとしたところ、予約を断られたと報道した。報道によると、莫氏は日本人の秘書にこの店に予約を取るように頼んだ。席が空いていることを確認した秘書が店側に莫氏の名前と電話番号を言うと、店側はすぐに態度を変え、「調整が必要です」と言い張り、予約を受け付けなかったという。
寿司店の従業員は、「外国人客のドタキャンはますます頻繁になってきているため、我々は数日前に日本語を話せる客に電話をして、再度予約を確認している」と説明する。
■言葉の交流が障害に外国人観光客増加を目指す日本の課題
近年、円安や中日関係の回復に伴い、日本を訪れる中国人観光客の数も急増している。安倍首相は、東京五輪の開催年である2020年に、訪日外国人観光客数を2000万人にするという目標を掲げている。
しかし、この数十年間、訪日外国人観光客は増え続けているが、東京のような大都市でさえ、多くの場所で外国人と交流できない人がいる。東京には世界に名だたる高級レストランが数多くあり、中には常にミシェランガイドのランキングのトップを争うような店があるにもかかわらずだ。
なお、「ミシェランガイド」はこの件に関してはまだコメントを出していない。
「人民網日本語版」
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