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「メイド・イン・チャイナ」がモデルチェンジとアップグレードを続け、中国製の高速鉄道はその象徴となっている。高速鉄道の進歩と成果は、世界のイメージを一新している。ドイツ鉄道は先ほど、将来的に中国から高速鉄道用の車軸を3万5000セット購入する意向を示した。しかし残念ながら、タイ初の高速鉄道は日本の「新幹線」を採用することになった。
メディアの報道によると、タイのこの高速鉄道は首都バンコクと有名観光都市のチェンマイを結ぶ。総延長は660キロ、時速は約250キロで、総工費は2730億バーツ(約81億ドル)。中国とタイの高速鉄道の協力は、現時点では未だ未知数となっている。
なぜ我々が受注を確実視していたプロジェクトが、空振りに終わったのだろうか?
これには自ずとさまざまな理由があるが、世界の高速鉄道市場の熾烈な競争を十分に反映している。世界の高速鉄道陣営は、三者鼎立の構造を呈している。中国は総延長と低コストで世界を圧倒し、リーダーと呼べる。日本は長い歴史と安全性を誇り、侮ることができない。欧州の高速鉄道も一定の競争力を持つが、実力は相対的に見て低い。
高速鉄道の世界的な競争において、日本の新幹線は中国の高速鉄道の最も主要なライバルになる。新幹線の最大の特長は、質と安全だ。
他にも日本政府が積極的に働きかけていることを忘れてはならない。タイの高速鉄道を例とすると、日本政府高官が対外的に積極的にPRしているほか、さらにタイに金利1.5%未満の円借款を提供する見通しだ。
高速鉄道の契約は単純な経済協力ではなく、政治的な要素が介入する。タイの高速鉄道を例とすると、日本は世界最大の対タイ投資国であり、日本企業は外国企業の対タイ投資総額の6割を占めている。中国とタイの関係が良好であることは間違いないが、日本との関係も緊密であることも事実だ。
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