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純粋に経済面を考慮するならば、タイは中国の高速鉄道を選択するべきだ。まず中国の高速鉄道はより大規模で、安全である。これは国内の運行状況を見れば分かることだ。次に低コストで、新幹線より割安だ。それから中国とタイは隣国であり、タイの高速鉄道は将来的に中国の巨大な高速鉄道網と連結できる。しかし新幹線を選択すれば、これは難しくなる。
タイが初の高速鉄道を日本に発注したのは、経済よりも政治を重視した結果だ。同じような状況は、インドでも生じる可能性が高い。インドのモディ首相は先ほど訪中し、インドへのインフラ投資を拡大するよう中国企業に呼びかけた。しかしインドの中国および日本との関係の微妙な処理により、1本目に新幹線を採用する可能性を否定できない。
だが、中国の高速鉄道にはチャンスがないのだろうか?答えは「ノー」だ。
日本には日本の戦略があるが、中国にも中国の計画がある。中国には大規模な投資、市場、政治的な影響力がある。これは高速鉄道の海外進出にとって大きな力となるはずだ。想定外のことが生じなければ、タイが今後発表する高速鉄道プロジェクトから、中国企業も収穫を得られるはずだ。しかしその場合、タイは異なる規格の高速鉄道を建設することになり、長期的な国益にかなうとは限らない。
中国の高速鉄道はより積極的に海外市場を切り開くと同時に、日本新幹線の競争力を決して見くびってはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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