中谷元防衛相は6月29日、衆議院の答弁の際に、NIFC-CA(海軍統合火器管制-対空)システムを導入し、中国のCJ-10巡航ミサイルに対抗することを検討していると表明した。後者はすでに、日本の重大な関心事になっている。このミサイルが、H-6爆撃機に搭載されれば尚更そうなるだろう。米誌『DEFENSE NEWS』(電子版)が伝えた。
弾道ミサイルを迎撃する「キラー級」のシステム
軍事専門家の杜文竜氏は、「NIFC-CAは米海軍の共同作戦システムの重要な構成部分であり、同システムは日本人に『キラー級』のシステムと呼ばれている。驚異的に聞こえるが、実際には高効率の早期警戒に正確な迎撃を加えた、ミサイル防衛システムの重要な構成部分である。同システムは空の早期警戒機、宇宙の衛星、さらに編隊内のレーダーやミサイルを使い、各種目標物を迎撃する。中距離弾道ミサイル、海をかすめるように低空飛行する目標物を効果的に迎撃可能で、死角は存在しない。この『殺し屋』は宇宙の目標物、低空の目標物、さらには複雑な地形を飛行する目標物を迎撃できる」と説明した。
CJ-10の脅威を誇張、ミサイル迎撃能力を強化
杜氏は、「日本はNIFC-CAを導入し中国のCJ-10巡航ミサイルに対抗しようとしているが、これは同システムの一つの機能にすぎない。同システムは、日本が宣伝しているよりも幅広い用途を持つ。日本はこれによって、CJ-10の脅威を誇張しようとしているに過ぎない。米日は同システムを使用することで、アジア太平洋の防空・ミサイル迎撃能力を引き上げようとしている」と分析した。
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