・環境保護、経済発展に4つのメリット
メリットその一:経済成長をけん引
報告書によると、第12次五カ年計画前期(2011−2013年)、中国の環境保護投資額は2兆3300億元に達し、GDPを2兆5600億元増やした。これは3年間のGDPの1.64%に相当する。
メリットその二:産業のモデルチェンジとアップグレードを促進
浙江省を例とすると、近年の厳格な環境保護基準により、計273社の鉛蓄電池メーカーのうち224社を閉鎖した。しかし浙江省の蓄電池業界の生産額はむしろ増加し、改善前の41.3%増となり、利益は75%増となった。
メリットその三:省エネ・環境保護産業の発展を促し、新たな経済成長点をもたらす
石炭総量制限政策により、「エネルギー共同管理」などの市場化省エネモデル、省エネサービス企業が生まれている。環境保護基準を厳格化し、法執行を強化し、汚染の第3者改善モデルを推進し、専門的な汚染防止技術企業が生まれている。環境保護には巨額の資金が必要であり、環境保護投資のPPP(官民連携)モデルが生まれている。
中国の第12次五カ年計画期間(2011−2015年)に、省エネ・環境保護産業は15−20%の成長率を示している。再生可能エネルギーへの投資額は677億元と世界最高額に達している。
メリットその四:汚染による健康被害と経済の損失が減少
専門家の研究によると、環境汚染や生態破壊による経済損失は、年間GDPの6%前後を占めている。また、室外のPM2.5汚染により、これに敏感な人たちが疾病にかかるリスクは高まり、死亡例もある。環境保護は経済発展にともなう環境への影響を減らし、グリーンGDPを増加させる。これに対し、一部の汚染企業の経済成長や税収増加への貢献度は限られており、水質汚染、土壌汚染、生態破壊の対策に数十倍の資金を投じる必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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