17日に開かれた中米経済協力分野のプロジェクトに関するブリーフィングにおいて、舒国増・党中央財経指導弁公室副主任は、「ここ最近の間、中米両国の企業は重点分野をめぐり積極的な協力を展開しており、現在までに3つのプロジェクトで実質的な成果を挙げた」と述べた。新華社が伝えた。
1つは、中国鉄道総公司が取り仕切る中国連合体と、アメリカ西部の鉄道会社による合資で進めるアメリカ西部高速鉄道建設だ。中国連合体がアメリカで設立した中国鉄道国際(アメリカ)有限公司と、アメリカ西部の高速鉄道会社は13日、ラスベガスで協定に調印、双方は合弁企業を設立し、西部高速鉄道を建設、共同で運営にあたる。ネバダ州ラスベガスからカリフォルニア州のヴィクターヴィルとパームデールを経て、ロサンゼルスまでの総延長370キロの高速鉄道となっている。2016年9月末に着工する計画だ。
2つ目は、中国機械設備工程株式会社とアメリカゼネラルエレクトリック社の共同開発によるアフリカクリーンエネルギープロジェクトだ。中国機械工業集団公司傘下の中国機械設備工程株式会社とアメリカネラルエレクトリック社は16日、北京にて戦略協力備忘録に調印、共同でアフリカ地域のクリーンエネルギープロジェクト開発を進めることとなった。双方はケニアの風力発電プロジェクトをモデルに、引き続きケニアのグレートリフトバレーで1.7メガワットの風力発電60機を建設、総容量は102メガワットに達し、3億2700万ドルが投じられる計画だ。
3つ目は中米企業の共同投資によって設立されたエコ建築基金プロジェクトだ。党中央財経指導弁公室とアメリカポールソン基金の共同推進の下、中米の関係企業が中米エコ建築基金を発足、中国のエコ建築プロジェクトに投資される。中国側企業には中国建築総公司、中国工商銀行、万科集団、浙江宝工業集団、鼎暉投資といった企業が含まれ、アメリカ側企業にはWarburg Pincus、The Dow Chemical Company、General Electric Company、Honeywell International、Goldman Sachs、Blackstoneといった企業が名を連ねる。
舒副主任は、中米には広範囲な共同利益と協力基盤があるとし、経済貿易関係は終始中米関係の「バラスト(安定装置)」と「ブースター(推進装置)」であり、鍵となるプロジェクトの展開は中米両国の経済貿易実務協力の基礎であり、支柱であると述べた。また、習近平主席が間もなくアメリカを公式訪問するが、これは中米関係における歴史的一里塚となる訪問であり、国際社会が注目を寄せる出来事で、中米両国の協力は時代の流れに順応した両国国民と世界各国国民の根本的利益に合致したものであると述べた。
「人民網日本語版」
|