(4)どのような課題に直面?
政治的かけひきが多い バランスに疑問
TPP交渉の大筋合意の後、まず乗り越えなければならないのは「批准の壁」だ。交渉参加各国の立法プロセスや協定批准プロセスを経なければTPPは発効できない。12カ国にはそれぞれの政情があり、協定の審議は政党間や利益団体間の複雑な政治的駆け引きに振り回されるおそれがある。
次に超えなければならないのは、TPP合意が生み出す可能性のある新たなアンバランスと不確定性だ。TPP交渉参加国には、米国やカナダのような先進国もあれば、ブルネイやベトナムのような発展途上国もある。多くの専門家が、「TPPは貿易保護を著しく減少させ、外国人投資家に対する監督管理を制限し、政府調達にはいわゆる機会均等の原則を適用するよう求め、また金融の自由化に対して高い基準を設定する。多くの発展途上国の現在の発展段階を飛び越えており、こうした国々の企業の受け入れ可能な範囲を超えている可能性がある」と指摘する。
「人民網日本語版」
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