アジアの地域協力が今日の非凡な成果を手にするため、中国と日本は多大な貢献を成し遂げた。しかし近年、東アジアの協力はそれほど注目されなくなった。東アジアの会議は、往々にして消極的な内容に注目を奪われている。これには多くの原因があるが、主に地域内の係争・問題が障害となっている。米国のアジア太平洋リバランスは安全の議題を強調し、複雑な要素を加えている。世界金融危機も、地域の発展に影響を及ぼした。中日という東アジアの協力の重要な推進者の関係が緊張化し、東アジアの協力に消極的な影響をもたらしている。
南中国海問題について、中国と日本はいずれも貿易大国であるため、西太平洋の航路の自由と安全に高度に依存し、注目している。これは中日の食い違いではなく、共通認識であるべきだ。しかし日本は南中国海の問題で過度に肩入れし、日本の意図に対する中国人の警戒を強めている。
東アジアの地域協力の「後退的」な変化は、地域の競争力を損ねる。中日はそこから利益を得ることができない。我々は自分の責任を見つめ直し、共に東アジアの協力に勢いをつける必要がある。これは最終的に、各自の利益に合致する。
中国が提唱する「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)、アジアインフラ投資銀行などの新たな取り組みの推進は、東アジアの協力により幅広い舞台を与える。地域の取り組みに積極的な内容を持たせ、消極的な係争・問題に足を引っ張られるのではなく、再び協力事業を中心に据えるべきだ。中日関係と東アジアの協力が一日も早く、心を開き対話をする、寛容かつウィンウィンの協力の軌道に戻ることを願う。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
|