パキスタンの首都・イスラマバードで11月初旬、第2回国際投資会議が開催された。中国、トルコなど29カ国から投資企業や代表団が参加。パキスタン政府主催のこの会議で、中国北西部とパキスタン南西部を結ぶ「中パ経済回廊」に注目が集まった。「中パ経済回廊」がパキスタンへの投資を呼び込むレバレッジ効果が表れつつある。
パキスタンのシャリフ首相は、「中パ経済回廊」が同国の経済発展に巨大なチャンスをもたらし、特に沿線に設立された25カ所の工業パークが海外から投資を誘致する受け皿になっていると語った。同国のフセイン大統領は各国の投資家に対し、「中パ経済回廊」という歴史的なチャンスを生かし、パキスタンがエリアの工業成長と貿易で中心的な役割を果たせるように、同国への投資の拡大を呼びかけた。
今回の会議で、エネルギー・電力関連の投資がもっとも重要なテーマだ。シャリフ首相は、火力(石炭、天然ガス)発電、太陽光発電、水力発電、風力発電などの発電事業への投資を奨励する方針を示した。フセイン大統領は、同国が抱えている電力不足問題を徹底的に解決することが、ほかの分野への投資を誘致する前提条件であり、同国政府の経済政策で最重要課題になると述べた。
全体の投資環境について、フセイン大統領は「南アジア地域で最も投資の自由度が高い」と強調。外資の出資比率に上限がなく、減免税などの優遇措置も設けられているためだ。また、「中パ経済回廊」の工業パークに投資する企業には、手続きのワンストップサービスなど、追加の優遇措置もあるという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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