ドイツの鉄道会社・ドイツ鉄道(DB)のギュンター最高調達責任者(CPO)は16日にドイツ・ベルリンで行った記者会見で、「DBは国際サプライヤーネットワークを拡大したい考えだ」と述べた。ギュンターCPOが公開の場で中国の高速鉄道設備を評価したことに注目が集まった。新華網が伝えた。
ギュンターCPOは、「自身とDBの上層部が中国市場を視察してわかったことは、中国のサプライヤーには欧米のライバルと競争する実力があり、DBに質の高い製品を提供できるということだ。中国高速鉄道の車両や機関車を調達するというのがDBの数年先の『可能性ある選択肢』になる。だがそれに先立ち、中国高速鉄道は欧州およびドイツの関連当局の審査と認可を受けなければならない」と述べた。
ギュンターCPOによれば、DBは今後5年間、毎年平均約100億ユーロ(約1兆3111億円)を調達に当てる。現在、DBのサプライヤーのうち海外は10%にも満たず、計画では今後5年でこの比率を20%に引き上げる。「世界中からサプライヤーを探したい。特に今年からの数年間に予定される大口注文、たとえば機関車や高速鉄道などの注文で世界中からサプライヤーを探したい」という。
DB国際調達オフィスの責任者ボバクさんは、「DBの鉄道車両部品と鉄道レール、信号システムなどのインフラ製品ニーズは非常に大きく、現在、中国では主にこの2種類の製品を調達する計画だ。これまでに得た感触では、DBは中国中車や太原重工などの中国企業約40社が潜在的サプライヤーのリストに入るとみられる」と述べた。
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