安倍首相は自衛隊の「南中国海の巡航」への参加を否定しながら、中国の南中国海における行動を過大視している。共同通信社によると、安倍首相は22日の記者会見で、「日米合同演習など地域の安定に資する活動を展開しており、今後も推進を継続する」と述べ、「南中国海の巡航」を再び支持した。安倍首相は中国の東中国海における行動について、「毅然と、冷静に対応する」と表明した。安倍首相は22日のASEAN首脳との会談において、南中国海問題について、日本は「緊張を激化させる一方的な行為に対して、深刻な懸念を表し続ける」と述べた上で、「法治」の貫徹を呼びかけた。
安倍首相はなぜ南中国海問題で「懸念」を積極的に表すると同時に、米国の「南中国海の巡航」を避けようとするのか?中国海洋発展研究センターの研究員である郁志栄氏は23日、環球時報の取材に応じた際に、「安倍首相は南中国海問題で、一貫して相手によって言うことを変えている。南中国海の巡航に参加しないと表明したのは、中国との経済関係を鑑みてのことだ。日米同盟関係を鑑みるならば、オバマ大統領の前で南中国海への懸念を大げさに表明する」と指摘した。高氏は、「安倍首相は自身の利益を損ねたくないが、南中国海問題を乱そうとしており、口先で懸念を表した。これは日本政府の南中国海問題における両面性を示している」と述べた。
郁志栄氏は次のように見ている。日本の「新南洋政策」では、南中国海を資源や貿易を確保するための「ライフライン」と見ているが、これは実に大げさである。南中国海の話題を取り上げて中国やフィリピンなどの隣国との関係に隙を作り、アセアン諸国を抱えこむことによって、中国の平和的な台頭をけん制し、日本のアジアにおける主導権を求めるというのが日本の真の目的である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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