習近平国家主席は1、2両日にジンバブエを公式訪問した。習主席のジンバブエ訪問は初であり、熱烈な歓迎を受け、申し分のない成功を収め、両国の伝統的友好関係に新たな原動力と活力を与えた。(文：李新烽・中国社会科学雑誌社副編集長、アフリカ問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)

　中国とジンバブエの親善は中国・アフリカ関係において一定の代表的意義を持つ。

　第1に、中国とジンバブエの関係には長い歴史がある。考古学者はグレート・ジンバブエ遺跡で、中国製磁器の破片を一定量発見し、紀元11～13世紀には中国製磁器が遥か遠くのグレート・ジンバブエに到着し、中国とアフリカ南部内陸部に間接的貿易関係があったことを証明した。20世紀初頭には、初の中国人がジンバブエに移民した。新中国成立後、両国関係は一新された。中国はジンバブエの民族解放運動を力強く支持した。1980年4月18日、ジンバブエ独立当日に、両国は国交を樹立した。両国の核心的利益に関わる問題で、両国は共に相手国を断固として支持し、外国の干渉に反対してきた。

　第2に、中国とジンバブエの協力は全面的に発展している。中国・アフリカ関係の急速な発展に伴い、両国関係は全面的に、健全に、踏み込んで発展しており、政治、経済、文化、教育、衛生、観光分野での交流と協力が同時に進んでいる。中国はジンバブエにとって最大の投資来源国、第4の貿易パートナーであり、中国はジンバブエからタバコ、ダイヤモンド、綿花などを輸入している。両国は教育・文化協定を締結し、現在中国ではジンバブエの留学生1429人がおり、うち117人が奨学生だ。ジンバブエは中国の団体旅行目的国だ。中国の医療チームは長年ジンバブエで治療に当たり、親善を広めている。

　第3に、中国とジンバブエの友好は何度も試練を経てきた。2000年初頭、ジンバブエは土地改革政策を実行。西側諸国はむやみに非難し、経済制裁を実行し、ジンバブエの国民経済は厳しい局面に直面した。だが中国はジンバブエと一貫して緊密な往来を継続し、平等に接してきた。中国はジンバブエへの内政干渉に反対し、主権維持を支持した。ジンバブエは中国を外的環境の変化に左右されないパートナーと見なし、一貫して「1つの中国」政策を堅持してきた。中国側は多国間の場でジンバブエのために正論を述べ、一貫して制裁の解除を西側に呼びかけてもきた。昨年8月にムガベ大統領が訪中し、習主席と両国関係について重要な共通認識にいたり、双方関係の将来の発展の方向性を指し示した。今年4月習主席とムガベ大統領はアジア・アフリカ首脳会議期間に再び会談した。