
朝鮮の携帯電話は今や簡単な通話機能だけではない。「Boy General」という携帯電話ゲームが近ごろ朝鮮で人気を呼んでいる。AP通信によると、このゲームは優れており、テレビ画面のような感覚を味わえるという。
今年9月、「Boy General」のアプリが登場し、瞬く間に人気商品となった。朝鮮にApp Storeのようなアプリダウンロードサービスはないが、ブルートゥースを使ってゲームをシェアすることができる。
ロールプレイングゲームの「Boy General」はコンセプトとデザインがシンプルで、任務をクリアしながら若い少将「Swoeme」の敵たちを倒していくというゲーム。「Swoeme」の意味は「鉄のハンマー」で、朝鮮半島を約700年間統治した高句麗の勇敢な武官である。

朝鮮国営テレビはごく平凡な映画や国の指導者の宣伝などを流す番組をよく放送しているが、「Boy General」はそれらの番組への挑戦になる可能性がある。『ニューヨーク・タイムズ』は、「先進的な画面、芸術と面白さを兼ね備えたキャラクターとストーリーがあり、朝鮮は中国や韓国からエンターテイメント産業の新鮮な空気を取り入れつつある」と論評。
AP通信は、「携帯電話ゲームの人気は、朝鮮の人民に娯楽活動に費やす経済的余裕と時間ができたことを意味する」とした。
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