韓国国防部が18日に発表した情報によると、朝鮮はこの1週間に渡り、軍事境界線付近でほぼ毎日、韓国側にビラを飛ばしている。これは韓国の拡声器による宣伝への報復措置とみられる。韓国側の統計によると、韓国に飛ばされたビラの枚数は約100万枚となっている。
朝鮮は今月6日、2006年ぶりとなる4回目の核実験の実施を宣言した。韓国は8日、朝鮮の核実験が双方の合意内容に背くことから、朝鮮に対する宣伝放送を再開した。朝鮮の国境警備隊もその報復として、拡声器による宣伝を開始した。これは韓国からの宣伝への妨害を意図したものとみられる。
韓国国防部の金珉ソク(キム・ミンソク)報道官によると、朝鮮からのビラは13日からほぼ毎日飛ばされているという。主に朝鮮と隣接する京畿道北部で、ソウルの一部地域も含まれる。これまで統計がとられた約100万枚のビラのうち、多くが韓国軍によって回収されている。
韓国軍の消息筋によると、朝鮮はこのビラを風船に詰んで飛ばしている。風船が韓国側に入る時間になると、風船の小型爆弾が作動し、ビラを撒き散らす。開封されたなかったビラの箱が韓国国内の自動車の上に落ち、ルーフを突き破ったケースもあるという。
韓国の朝鮮大学院の梁茂進教授は、「朝鮮のビラは、韓国からの心理戦に対する象徴的意味合いの強い反応に過ぎない。韓国側が心理戦を仕掛け、朝鮮が座視することはない」と話した。
朝鮮外務省の報道官は15日、韓国の拡声器による宣伝を批判した。韓国国防部の金報道官はこれに反論し、朝鮮の核実験は世界に対する「挑発」であり、韓国はこれを受け初めて宣伝を再開したと述べた。
仏AFP通信によると、韓国は宣伝のほか、軍事境界線付近に巨大スクリーンを設置し、朝鮮に反対する内容の動画を放送することを検討中だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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