中国の習近平国家主席は1月20日、サウジアラビアへの公式訪問を終えた。サウジアラビア各界の関係者およびメディアは習主席の訪問を高く評価し、「今回の訪問は両国関係に新たな活力と強力な原動力をもたらし、両国関係は新たな発展段階に入った」との見方を示した。人民日報が伝えた。
サウジアラビア国王顧問のアブドゥル・ラーマン氏は取材に対し、「習近平国家主席の訪問は成功をおさめた。両国の首脳は会談で、両国関係の包括的・戦略的パートナーシップへの格上げに同意した。これは両国首脳の長い視点と強靭な胆力を示すものであり、両国関係の急速な発展に適応するための重要な決定である」としたほか、「習主席の訪問は、中国が信頼に値する戦略的パートナーであることを改めて証明するものとなった」との見方を示した。
サウジのアル・リヤド紙は20日、第1面に「サウジと中国‐新たな精神」と題する社説を掲載し、「習主席のサウジ訪問は歴史的な出来事であり、新たな精神でもって両国関係を発展させていくことを目的としている」と指摘した。
サウジアラビア・中国商会の副会長は取材に対し「習近平主席のサウジ訪問は多くの成果を上げ、両国の経済貿易協力がより一層強化された。協力分野はエネルギー、通信、環境、文化、宇宙、科学技術など多岐にわたる」と述べた。
サウジのメディアは、「両国が今回調印した多くの協定は、両国が『一帯一路(1ベルト、1ロード)』を共に建設するための重要措置となった」、「『一帯一路』は壮大かつ深遠な戦略的構想であり、総人口40億人以上、規模にして8兆ドルに達する莫大な消費市場を統合し、沿線諸国の経済振興を力強く支えることができる」と指摘した。
サウジメディアが特に注目したのが、両国が協力して建設したヤンブーの製油所プロジェクトで、「同プロジェクトはサウジアラビア経済のアップグレード、エネルギー産業のアップグレードという国家発展戦略に合致するばかりか、中国と沿線諸国が『一帯一路』の枠組み内で互恵協力を展開するという発展構想にも合致している」と報じられた。またサウジのアルジャジーラ紙は、「同プロジェクトは両国の2大石油会社が協力・提携に成功した結果」と報じた。
「人民網日本語版」
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