あるネットユーザーは2月16日、海外メディアの「長征3号乙ロケット、初飛行に失敗」に関するドキュメンタリーを視聴した後、ミニブログで「このロケットは山の家族居住区に衝突し、少なくとも500人が死亡した。家族居住区は跡形もなくなった」と投稿した。この投稿はネットユーザーのホットな話題となった。
中国航天科工集団公司は17日午後2時頃、公式ミニブログで反応した。同社は「ロケットが山の家族居住区に衝突」という内容について、「安全と機密を理由に、ロケット発射場周辺には家族居住区や住宅区の存在が絶対に認められておらず、関係者以外は絶対に立ち入り禁止となっている」と回答した。
「ネットユーザーが投稿した写真は、発射場周辺の宿舎で、技術者の一時的な宿泊施設だ。ロケット発射の12時間内に、全員が出て行くことになっている。ロケット発射前に、予定の飛行経路周辺の住宅区の住民を避難させており、発射場の作業員も地下シェルターに入り安全を確保した」
「いわゆる500人が死亡、家族居住区が跡形もなくなったという説はデマである。このデータはデマを作った人間が、写真に基づき窓の数を数え、標準的な家の基準によって計算したものだ」
新華社の2010年の報道によると、1996年2月15日の点火から約2秒後、長征3号乙ロケットの飛行姿勢に異常が生じ、右斜め下に傾いた。飛行から約22秒後、ロケットの先端が発射台から2キロ以内の山に衝突し、激しい爆発が生じた。衛星とロケットが全壊し、死傷者が出た。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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