日本の電車や地下鉄は非常に発達しているが、公共バスも利用者の視点に立った設計がなされている。孫さんによると、電車や地下鉄といった主要な交通機関は人の流れが速く、駅にいくつも階段があるため、お年寄りは通常バスを利用する。バスは必ず乗客がすべて座ってから発車し、乗客もバスが停車するまで立ち上がってはいけない。降りる際は事前にボタンを押す。誰もボタンを押さず、バス停にも人が待っていない場合は、バスは止まらず通り過ぎるので効率的。乗車の際は後ろのドアから入って整理券を取り、降車の際は前のドアでお金を払う。小銭がない場合は設置されている自動両替機でお札を細かくする。「バス代はだいたい200円ぐらい。以前、クラスメートが1万円しか持っておらず、両替機で長い時間かかって両替したことがあったが、乗客たちは皆我慢強く、誰一人怒る人も、文句を言う人もいなかった」と孫さん。
ある日、孫さんが寮の蛍光灯の交換を管理人室にお願いすると、作業員がすぐにやってきた。切れていない残りの蛍光管を確認すると、作業員は「持ってきた蛍光管の色と明るさが少し違うから、新しいものを持ってくる」と孫さんに告げたという。明るさが違うといっても、じっくり見比べないと気付かない程度だったが、作業員は結局4、5往復して切れた蛍光管を交換。それだけでなく、ほかの蛍光管もすべて同じ色合いのものに換え、ようやく満足したように帰っていった。このような行き届いたサービスを行う作業員を目の当たりにした孫さんは「まじめほど恐ろしいものはない」という言葉の意味を再認識したという。
「人民網日本語版」
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