
韓国・浦項港近くの海上を航行する米韓合同軍事演習に参加した両国の艦艇(=4日)
朝鮮の3度目の核実験を巡る国際情勢が緊迫感を増してきた。核爆弾の爆発音は太平洋東海岸の米国のスーパーボウル (プロアメリカンフットボールリーグの優勝決定戦)開幕のホイッスルと同時に鳴り響かなかったが、朝鮮半島情勢はより危険な要素をはらんでいる。環球時報が伝えた。
韓国政府の高官は4日、「海上封鎖」によって朝鮮の核実験に制裁を加える方針を米国、日本、欧州連合(EU)と検討していることを明らかにした。韓国紙・韓民族報によると、朝鮮側は海上封鎖を宣戦とみなすとしている。それだけでなく、韓国国防省の高官は「先んずれば人を制す」の軍事攻撃がすでに対朝政策の選択肢として持ち上がっていると話す。
韓国国防省の報道官から西側メディアまで、朝鮮が3度目の核実験を強行するのを食い止められないとみている。4日の新しい情報によると、朝鮮は2ヵ所で同時に核実験を行う可能性があり、それが水素爆弾だという声もある。連日、各国の外交官が奔走しているが、朝鮮半島では火花が飛び散り、どかんと爆発するのを待つばかりの状況にみえる。
中国人学者の呂超氏は、「現段階では朝鮮が核実験を行う可能性は非常に大きいが、核実験を実施すれば、朝鮮に非常に不利になる。中国の反対を押し切って核実験を行えば、両国の関係を壊し、中国やロシアなどの友好国も激しい反応を示すに違いない。技術面では、1、2回の核実験では核爆弾の小型化、武器化の問題は解決できない。朝鮮が核爆弾の武器化を実現するにはまだ長い道を歩まなければならない。1度の核実験ではそれほど多くの問題は解決できない。国際社会の懸念を増し、世界的な環境を悪化するだけだ。最近朝鮮は国際社会と接触し、世界的な孤立を打ち破る努力をしているが、それもすべて水の泡となる」とし、「朝鮮が利害をはっきり認識できれば、金正恩氏の訪中の手土産として、核実験を中止する可能性がまだある。そのため、朝鮮が核実験を行う最後の1分前まで中国は諦めてはならない」と指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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