旧正月の7日が過ぎると、その後半年は節約生活を送らなければならない----。1970年代生まれや1980年代生まれの中国人は総じて、「中国式見栄」を張る傾向にある。故郷に錦を飾るために、「金持ち」を装い、メンツを保つ必要があるようだ。中国経済網が報じた。
○「故郷に錦を飾る」の風刺アニメがネット上で大人気
「春節(旧正月、今年は2月10日)に『故郷に錦を飾る』行動指南」というアニメがネットで流行している。このアニメでは、ユーモア溢れるふざけた言葉で、幾分大げさではあるが決して嘘ではない、「故郷に錦を飾る」というパフォーマンスを演じたい帰省組の心理状態が細かく描写されている。とりわけ、地方から都市に出て働く臨時労働者にとって、「現金を持ち、実権を持ち、物質的に成功した人物のふりをする」心理状態に焦点が当てられている。「洋服のロゴが大きければ大きいほどカッコいい」「勤務先の提携企業は中石油か中石化。なぜなら、給油する人なら誰もがおなじみの企業だから」といった具合だ。
某企業の人事部で働く張さん(女性)は、「やや誇張されてはいるが、このアニメは真実を伝えている。故郷に戻ると皆、自分が勤め先でどれほど重要人物であるかを語り、『辞めると言えば社長は絶対に自分を引きとめる』と吹聴する。わざわざ音量を大きくし、携帯電話を使ってQQ(インスタントメッセンジャー)に接続してみせる。年越しにはメールの着信音を最大にして、『年賀メールが多すぎて全てに返事が出来ない』とぼやき、親族に何か困った事が起きれば、『それほどたいしたことじゃない』とさらりと受け流し、旧友同士で集まった時には、『有名人と一緒に食事する機会があった』と自慢する」と話した。
○買うのは海賊版携帯、しかしどこまでも「金持ち」のふり
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