旧正月が明け、中国の各業界では、人材雇用のピークを迎えている。某メディアによると、今年の新卒生が仕事を探す際に最重要視しているのは、もはや給与ではないという。専門家は、「今の新卒生は、過去の卒業生と異なり、給与が最大のポイントではなく、業務内容、職場環境、将来性をより重視する傾向にある」と指摘した。就職活動における心理状態や、職業選択の面で、「70後(1970年代生まれ)」「80後(1980年代生まれ)」「90後(1990年代生まれ)」の各世代にどのような変化が生じているのだろうか?中国新聞社のウェブサイト「中新網」が伝えた。
○1970年代生まれ=給与待遇を重視
1980年代生まれ=進んで変化を求める
「就職活動を行う上で、最も重視している点は?」という質問に対して、1970年代生まれの大多数は「給与」と答えた。このことから、彼らは金銭面での条件を極めて重視しており、仕事が楽しいかどうかや仕事が楽かどうかについては、あまり深く考えていない事実が見て取れる。1970年代前半に生まれた卒業生の多くは、国家分配や計画経済の名残りから、政府機関や国有部門に就職することが絶対的な「正統」と見なされていた。1970年代後半の卒業生になると、かなり給与面での待遇を重視するようになり、仕事そのものの楽しさや楽かどうかについては、考慮の対象外だった。実際に仕事に就いた後、1970年代生まれは安定志向に陥る傾向が高く、本当に仕事に満足できなくなった時に、ようやく重い腰を上げて転職するという道を歩んでいる。
1980年代生まれの学生は、就活をスタートする時点で、自分の方向性をすでに明確に持つようになった。大学入学後、職業選択の方向性を持ち、自分が何をしたいかを知っており、大学3年生や4年生になると、授業に出ることが少なくなり、キャンパスを飛び出して職場実習に就く学生も少なくない。はっきりした就職の方向性を持つ以外に、1980年代が職業選択の際に重視するのは、仕事に喜びを見いだせるかどうかという点だ。政府機関と国有企業は依然、1980年代の学生にとって人気のある職業だったが、民間企業も選択肢に入るようになった。また、1980年代生まれは、「進んで変化を求める」姿勢が強く、在職中であっても、転職・研究・海外留学・海外勤務などさまざまなチャンスを逃すまいとアンテナを張っていた。
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