○1990年代生まれ:「仕事の楽しさ」を重視
専門家は、「1990年代生まれの就活者が一挙に社会に出るようになるにつれ、『良い仕事』の基準が、従来の『物質的な成功』から、『仕事が楽しいかどうか、毎日の生活が幸せかどうか、仕事・生活上のパートナーを互いに尊重できるかどいうか』など、多元化する方向にシフトしている。彼らにとって、自分が心から好きなことに没頭し、最善を尽くし、精神的に健康な状態を保つことが最も重要なのだ。彼らは、どこでもいいから就職できれば良い、とは決して思わない。就職後、自分の興味を土台として、独立した思考能力を育てることで、長期的な個人のキャリア発展が可能となる。彼らの就活においては、自分の興味と照らし合わせ、楽しく仕事ができることが最優先条件となっている」と分析した。
1970年代生まれや1980年代生まれの先輩が、安定性や高い給与を求めていたのと異なり、1990年代生まれが仕事を探す上でただ一つ妥協できないことは、「自分の興味と一致するかどうか」であり、給与や勤務地については、いくらでも「相談に応じる」ことができる。彼らが就活中に異口同音で主張するのは、「希望はただ1つ、自分の好きな仕事に就きたい」ことで、その要因は家庭と生活環境にあると思われる。彼らの両親のほとんどは1960年代生まれの働き盛りで、大切な一人っ子に強力な後ろ盾を提供する力がある。1990年代生まれは、1970年代生まれや1980年代生まれに比べ、就職後も自己意識を重んじ、職場環境が快適で、自分が気に入った仕事を好む傾向が高い。
「自由」も、1990年代生まれの就活者が重視する共通のキーワードだ。彼らは、仕事と生活を切り離して考えず、仕事も生活の一部だと見なしている。仕事は決して人生の全てではないと考えており、1970年代生まれや1980年代生まれとは異なる、人生やライフスタイルに対するはっきりしたビジョンを持っている。彼らは、職場環境の自由度、柔軟性、快適性をより重視しており、仕事を選ぶ上での融通性もさらに高い。関係者によると、1990年代生まれの求職応募者は、勤務時間における「束縛からの自由さ」を重視しており、「午前9時から午後5時まで」という安定性を好み、残業はしたくないという。彼らにとって、仕事は人生と生活における楽しみを享受する手段であり、忙しく立ち働いて心身を疲労させるものではないのだ。
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