北京には現在、タクシー会社のタクシーが約6万6000台あるといわれます。ここ10年ほどで保有台数に変化はありません。しかし、人口や人々の外出量が増加したのにタクシーの台数は増えていないということでタクシーがつかまりにくくなったということもあります。北京市の人口は現在約2000万人。毎日のべ3600万人が外出し、うち約190万人がタクシーを利用しているそうです。
比較として、日本の東京都内の場合は、約6万台のタクシーが走っています。道端でも拾えますし、駅や、電話で予約することも出来ます。北京市民のほうは、激しい道路渋滞や駐車料金の値上げのために、マイカー通勤を控えて公共バスや地下鉄、タクシーを利用することが増えてきました。
しかし、最大の問題は北京のタクシー料金の安さではないですか。初乗りが10元(150円)で3キロまでが基本料金、それ以降は1キロあたり2元(30円)ですから。東京の場合は初乗りが2kmまで710円で、加算料金は288m/90円となります。1キロ辺り300円ちょっとですから、単純に北京の10倍ぐらいになります。
北京でタクシー乗車難とはいえ、タクシーの空車率は平均30~40%。1日1台が約400キロ走行しているため、うち120~160キロは無駄に走っていることになります。メディアによると、ドライバーによれば「渋滞がひどい時間帯は、10分で行けるところを1時間かかったりして、商売にならないからね」ということのようです。