気持ちは理解できます。ただ「男が働き、妻が専業主婦」という形で家庭がうまくいくためにはお互いの立場と役割の違いを理解し、尊敬しあうという事がとても大事ですね。それは、口で言うほど簡単ではなくて、日々の暮らしの中で、築きあげていくものでうね。社会現象としての専業主婦に理解を示し賛成しているのに対し、自分の奥さんが専業主婦になるのを恐れていますね。
日本でも、今、専業主婦に難色を示す男性が多いですね。その背景には何よりも賃金の目減りが続く中で男性の収入だけで支えていくことへの不安があるのだと思います。その点については、国や社会が、子育て世代を支える支えるための政策やシステムの充実という事が必要でしょう。
では、なぜいまの中国では、専業主婦が密かにブームになりつつあるのか、女性本人の考えはもちろん、社会背景からの影響もあります。
中国では、一般的に女性の産休は4ヶ月ぐらいで、しかし子供が幼稚園に入る年齢は18ヶ月です。共働きの家庭では、1年ぐらい子供の世話をする人がいないという現状があります。もし夫婦の両親が助けてくれれば、いいんですけど、助けてくれる人がいなければ、お手伝いさんを頼まなければなりませんね。そうすると、また大きな支出になります。若い夫婦にとって、住宅の家賃、もしくはローン、育児の費用、お手伝いさんの給料、生活費などなど、どうにも負担できない人が大勢いますね。お手伝いさんを雇うより、仕事をやめて自分で子供の世話をしたほうがいいと思って、仕事をやめて専業主婦になった女性が多く現れました。働きながら、子供を育てるためには、確かに予想以上に様々な支出、費用がかかりますね。