李氏は釣魚島に止まらず、地図上の中国の広大な領土、領海を指して「わが国は、一連の活動を始動して、測量範囲を全ての領海、釣魚島を含む全ての中国の島嶼にまで拡大するのに必要な技術条件をすでに備えている」と説明。「衛星だけでなく、無人機、自らの航空カメラ、自らのレーダー測量システム、さらに測量車、国産の測量機器・ソフトを持っている。わが国の国土であれば必ず測量しなければならない。これは国家の版図の測量者、防衛者として必ず尽くさなければならない義務だ」と指摘した。
「天地図」は国家測量地理情報局の建設した、中国国内で最も権威ある地理情報サービスプラットフォーム。簡単に言えば多機能電子地図だ。李氏は「来年わが国は『資源三号』の2基目の衛星を打ち上げる。今ある衛星とともに画像データを送り、『天地図』上により完全で精確な地球を見られるようになる」と明かした。
より精確な地図を手に入れれば、何に使えるのか?李氏は「『天地図』は衛星が撮影した地球の大きな写真のようなもので、その良い相棒が衛星測位システム『北斗』だ」と説明。「昨年12月にわれわれは北斗がすでにアジア太平洋地域をカバーし、GPSと互換性ある測位サービスを提供することを発表した。北斗、GPS、ロシアのグロナスといった具合に同一地点に対して衛星が増えることで、測位時間はより短縮され、精度はより高くなる。現在は測量に使われている。国の、たとえば路線バスの追跡、危険物の追跡にも使われている。1、2年内に庶民は携帯電話上で北斗に基づくGPSと互換性ある測位・ナビゲーションシステムを利用できるようになると信じている」と述べた。
「人民網日本語版」
|