「国務院機構改革・機能転換計画」が10日発表された。中国行政管理学会の高小平執行副会長は本紙(人民日報)の取材に「改革計画は機能転換をこれまでのどの行政体制改革よりも重要な位置に据えた。また、省庁統廃合の推進において揺るぎない、力強い一歩を踏み出した。これが今回の改革の大きな目玉だ」と説明した。
■改革は国の経済と人民の生活に関わる重要分野の「手術」から
高氏によると、今回の改革による機関の機能調整は、いずれも国の経済と人民の生活に関わる重要分野だ。
まず鉄道管理の政経癒着に「メスを入れる」。計画は鉄道の政経分離を行い、鉄道発展計画・政策の策定という鉄道部(鉄道省)の行政機能を交通運輸部(交通運輸省)に移し、交通運輸部が総合交通運輸システムの建設を全面的に担うとしている。今回の改革が順調に実施されれば大衆の交通機関選択の幅が広がるうえ、航空輸送、鉄道輸送、道路輸送間のシームレスな接続が実現し、交通運輸システムの産業能力とサービス効率が大幅に高まる。
計画出産は中国の基本国策だが、現在の国家人口計画出産委員会の機能はすでにあいまいになっている。このため計画出産管理体制と医薬衛生体制の改革を深化するには全体的な検討が必要となる。今回の改革計画では衛生部(衛生省)の機能、国家人口計画出産委員会の計画出産管理・サービス機能を整理統合し、国家衛生計画出産委員会を新設する。これは統合的なリソース配分、国の基本的薬品制度の制定と実施、計画出産の管理・サービス業務の強化と改善に資する。
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