日本の若者の中にはオタク、弁当男子、イクメンがいる。記者は保険会社社長の御曹司と知り合いだが、彼は大学卒業後に父の手配で事務職につけられた。彼はこれが不満で、大工になった方がましだと感じている。記者が慶応大学の学生と交流した際、彼らは役職や高給に対してそれほど熱意を持たず、ボランディアを志す人も多かった。またアフリカへの寄付を計画している人もいた。
日本では近年、海外留学生が減少している。エコノミストの大前研一氏は、日本人学生に海外留学を呼びかける記事を書いた。記者のある日本の友人は中国で勤務し、家族と同居することを希望していたが、高校生の娘に反対され、諦めることになった。彼の娘は、日本が世界で一番良いと感じているそうだ。
日本の若者の「向上心がなく、競争を避け、現状に安んじる」といった現象について、伊藤忠商事の岡藤正広社長はコラムの中で、「現在の日本の若者は温室で育てられ、ハングリー精神を持たない。人々の生活が豊かになり、若者は闘志を失った。これにゆとり教育が加わり、競争心が生まれにくくなっている」と指摘した。しかしこの観点に反対の立場を示す人もいる。人材コンサルタントの常見陽平氏はメディアの取材に応じた際に、「このような評価は客観的ではない。日本の若者には、多様化・多極化の特徴が見られる」と語った。日経BPネットは、「若者の就職目的は多様化しており、かつての出世や金稼ぎだけではなく、生活の品質や自らの存在価値を重視している。その仕事がつまらないと感じれば、長続きはしないだろう。面白く自分の好みに合うことは、出世やカネよりも魅力的だ」とした。
「人民網日本語版」
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