中国人民銀行(中央銀行)傘下の中国外貨取引センターは、「2013年5月2日の銀行間外貨市場における人民元為替相場(中間値)が、1ドル=6.2082元に達した。人民元為替相場は前取引日より126ポイント高となり、為替相場改革以来の記録を再度更新した」と発表した。経済参考報が伝えた。
人民元為替相場(中間値)が1ドル=6.20ドルに近づいた他、2日の取引開始時に、人民元の対米ドル直物相場が1ドル=6.1540と、為替相場改革以来の最高値を記録した。データによると、年初から現在までに、人民元の対米ドル相場(中間値)はすでに累計で1.1%上昇している。
ロイター通信は取引担当者の発言を引用し、「ドル・オーバーナイト・インデックスの大幅な低下は、2日の取引開始時の中間値を押し上げた。その他にも、このほど流入している利ざや狙いの資金による影響もある」と伝えた。
元高の進行により、海外資金が中国に流入する原動力が強まっている。中央銀行がこのほど発表したデータによると、3月の金融機関の外貨買取専用資金は2363億元増となった。前2カ月より増加幅は縮小したが、依然として高い水準を維持しており、4カ月連続で増加を維持した。第1四半期全体では外貨買取専用資金が1兆2000億元増加しており、前年同期比で約318ポイント増となった。中国国家外為管理局がこのほど発表した、中国の第1四半期の国際収支バランス表の速報もまた、中国の2013年第1四半期の国際収支資本と金融項目の黒字が1018億ドルに達したとした(誤差と統計ミスを含む)。
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