しかし「現在発表されている各種データによると、人民元が続騰しクロスボーダー資金の純流入規模が拡大しているが、このすう勢が逆転されないとは限らず、すぐにこのような逆転が生じる可能性もある」という声もある。
中国外為投資研究院の譚雅玲院長は取材に応じた際に、「今年通年の基本的な相場水準は、小幅上昇で終わることはなく、年末の小幅低下で終了を迎える可能性がある。しかしその中間の変動幅は特に大きく、前年・一昨年のすべての時期の水準を上回るだろう」と指摘した。
劉氏もまた、「最近の元高進行は、市場が為替相場の最高点を探っていることによるものだ。中国経済は以前と異なっており、人民元相場も長期的な上昇を維持しがたい。米国経済の先行きの良し悪しに関わらず、米ドル相場は強い勢いを維持できない。特にリスクある市場が低迷を続けた場合、資金が再び米ドルというリスク回避市場に流入する可能性があり、警戒が必要だ」と警鐘を鳴らした。
「人民網日本語版」
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