韓国紙「中央日報」は6日、「中国では高学歴を有していても、思うように就職できないため、大学卒業者が出稼ぎ労働者と同じような仕事しかできず、それが社会にとって時限爆弾になる可能性がある」とする記事を掲載した。環球時報が報じた。
以下は同記事の主な内容。
若いカップルの李建さん(23)と盧莉莉さん(22)は昨年、それぞれ厦門(アモイ)大学と福州大学を卒業。現在、来年、大学院生入試を受け、北京大学に入学することを目標に共に北京で、早朝6時には図書館に向かい、夜の10時まで自習するという毎日を送っている。2人が卒業した大学は共に名門であるのに、どうしてここまでして、大学院生入試を受けなければならないのだろう。2人の答えは「中国で10位以内にランキングしている大学の修士課程か博士課程を修了していなければ、まともな仕事に就けないから」だ。この回答は、中国の大学卒業生が直面している現実を如実に映し出している。
過去30年の間に、中国は急速な経済発展を遂げると同時に、大学生の募集枠を拡大させてきたことが、大卒者の継続的な増加を招いた。そして、後者の拡大が、前者が創出する雇用の機会をはるかに上回り、大学生の就職難という現在の状況につながっている。そして、この“副作用”は経済発展の鈍化と共にさらに突出化するようになっている。2002年、中国の4年制大学卒業生は約140万人だったのに対し、今年はその5倍の700万人だ。一方、同期間の中国の国内総生産(GDP)成長は4倍にとどまり、成長率は過去の10%から7%ほどに鈍化した。「中国社会は高学歴を有していても思うように就職できないという泥沼にはまっており、学歴があっても社会に貢献できるどころか逆に負担となってしまう」との見方を示す専門家もいる。
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