中国の貿易は幾重もの困難の中で新たな競争優位の構築に努力している。国際市場の構成は最適化が進み、新興国と途上国に対する輸出入の割合が高まっている。また、国内の輸出入地域構成も最適化が進んでいる。
商務部(商務省)の最新統計によると、EU、米国、日本、香港という4つの伝統的市場が中国の貿易全体に占める割合は2007年には50.2%だったが、2012年には44%と6.2ポイント減少した。新興国、途上国との貿易は急速に成長し、貿易全体に占める割合は6.2ポイント増加した。このうちBRICSを構成するブラジルは188.5%、ロシアは83%、インドは72%、南アフリカは327%増加した。
「国際市場構成の変化は、世界金融危機の影響で先進国の貿易が一定の打撃を受けたことが大きい。新興国との貿易の急成長が先進国の貿易の伸び悩みによる隙間を埋めた」と商務部研究院の霍建国院長は指摘した。
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