龔克瑜氏によると、安倍氏は2002年9月、拉致問題解決を後押ししたことで「手柄を立てた」。当時首相だった小泉純一郎氏に同伴して朝鮮を訪問し、朝鮮が拉致問題を謝罪するまで「日朝平壌宣言」にサインしないよう小泉氏を説得した。結果、5人の日本人が無事に帰国し、安倍氏の人気は急上昇した。安倍氏は首相に返り咲いてから、34年間にわたり小泉氏の秘書を務め、小泉氏と共に2度訪朝したことのある飯島勲氏を内閣の特別担当参与にすることに力を注いだ。ここから、安倍氏は早くから外交の難題の解決を考え、準備に取りかかっていたことがわかる。安倍氏は今、朝鮮が孤立している外交状況を再び利用し、「歴史の再演」を望んでいるのではないか。
ところが、朝鮮はまだ態度を軟化させておらず、日本が進展を得る見込みは少ない。慶応義塾大学の朝鮮問題専門家、小此木政夫教授はロイター通信に対し、安倍首相は参議院選挙前に日朝関係での進展を急いでいるが、大きな進展はないとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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