■注目点2:朝鮮半島の変化の前奏となるか
朝鮮半島情勢は緊張が続き、一時は一触即発の状態に陥った。だが5月以降緊張は次第に和らいでいる。「朝鮮による最近の相次ぐ短距離ミサイル発射は実際には挑発性を持たないため、米国も中国も声明を出していない。だが数週間の軍事的威嚇の後、米韓も朝鮮も交渉を行なう意向を表明しており、朝鮮半島情勢に間もなく転機が訪れると見られる」との認識が多方面から出ている。
「米朝、韓朝の溝は非常に際立っており、米韓と朝鮮は交渉の前提条件を各々提示しているが、両者の開きは依然非常に大きいことに目を向ける必要がある」。石氏は「朝鮮側は『対話と交渉を望むなら米韓は朝鮮に対する全ての挑発行為を即刻停止するとともに、威嚇・脅迫的な核戦争演習をせず、韓国とその周辺に配備している核戦争手段を一掃することを保証しなければならない』との立場を堅持している。一方米政府代表は、朝鮮が軍事分野の核の野心を放棄しない限り、朝鮮政府との交渉には入らないと繰り返し表明している」と指摘した。
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