その後、同番組は高い視聴率を獲得する一方、現地の中華料理レストランからは客足が遠ざかるようになった。そして、イメージを大きく傷つけられた現地華人らから怒りの声が上がり、華人団体が同テレビ局に何度も申し入れしただけでなく、中国駐スペイン大使館がスペインの外務省にスタッフを派遣して申し入れするまでに事態が発展した。それでも、ニザールさんは悪びれる様子は全くなく、番組の中で、次回は「中国の暴力団」の内幕を暴くとし、「脅しには屈さず、徹底的に暴露する」と発言した。
ニザールさんの暴言連発に、同テレビ局には視聴者から電話やメールで、「不衛生なことを示すシーンがないのはなぜか?」「人肉を提供している証拠は?」「料理に混入していたドッグプレートを映したシーンがない」などの抗議が殺到していた。そして最近になり、現地華人組織の呼びかけで、多くの華人が同テレビ局に集まり、座り込んで抗議を実施。参加者の中には、スペイン人の姿も多くみられたという。このような、現地華人やメディアの強い圧力を受け、同テレビ局は最終的に、ニザールさんの解雇を発表するに至った。
「人民網日本語版」
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