このほか、中国で効率がアップした分野というと、観光業だ。昔は、北京から上海に行くのに夜行列車に12時間乗らなければならなかった。今では、飛行機に乗ることも滅多にない。高速鉄道の方がずっと便利で、北京出発後わずか5時間で上海に到着する。高速鉄道での移動中は、ワイヤレスネットワークを利用してインターネットに接続し、記事を書き、取材記録をまとめる。
中国でのサービス効率がアップした状況の裏側には、新技術がどんどん導入され、経済活動における市場競争が激化し、物事の進め方や習慣が異なる多くの国との往来が増えたことなど、さまざまな原因がある。
中国での生活が25年以上に及ぶ米国人作家ジェームス・マクレガー氏は、多くの進歩、とくに民間分野での進歩を肌で感じてきた。しかし、氏は、一部の国営機関は旧態依然のままだと指摘する。少し前、大雪のために空港で足止めをくらい、「情報を何も与えられなかったことには本当にまいった」と氏はぼやいた。
日常生活のその他分野におけるサービスの効率は、まさに千差万別だ。ある国有銀行で、マクレガー氏は、娘さんの口座登録を抹消してもらうのに18カ月もかかったという。「しかし、顧客サービスに力を入れている別の銀行では、行員が書類記入を手伝うと申し出てくれた。間違って記入すると、再度手伝ってくれた。同じような状況が1990年代に起きれば、担当者は、ムッとした顔で、不備の書類を私に尽き返しただろう」と氏は語った。
「人民網日本語版」
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