ドイツメディアはこのほど、安倍晋三首相は、近年で最も勢いのある日本の首相になったと伝えた。日本には事実上これといった挑戦者も存在せず、安倍首相を助ける一因となった。反対派は脆弱で、分裂している。上智大学の政治学教授・中野氏は、「もう真の政治競争はなくなった」と言った。新華網が伝えた。
独フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング紙のウェブサイトは7月20日、「多くの日本人は、首相の名にちなんで命名されたアベノミクスが、この世界3位の経済国に再び活力をもたらすことに期待している」と報じた。しかし安倍首相は、構造改革を実施するとけん制した。安倍首相が真剣に改革推進に取り組んだ場合、自民党の権力の基盤をなす強い団体を憤らせることになる。安倍首相が改革推進に怯んだ場合、アベノミクスはすぐに失敗に終わるだろう。
21日の選挙勝利後、安倍首相の政策の真の反対者は、自民党内に存在することが明らかになった。かつての民主党のように、政権与党の自民党も多くの派閥に分裂している。アベノミクスは現時点で、ほぼ無制限の紙幣印刷により、日銀に景気刺激計画を分担させるという成果しか手にしておらず、誰にも痛みをもたらしていない。しかし安倍首相が痛みを伴う改革、もしくはそのナショナリズムの意識形態の実現に着手するならば、党内の反対の声はさらに高まるだろう。
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