筆者が新規大学卒業者10人を取材したところ、全員が「このランキングは大げさすぎる」との考えを示した。うち、武漢大学の張爽さんは、「鄭州市と武漢市の順位は入れ替えるべき。今年は就職氷河期で、就職活動が困難。多くの仕事のハードルが例年よりも上がっている」としたものの、「『金の巣も銀の巣も、自分の草の巣には及ばない』という中国のことわざの通り、故郷はどこよりもいい。武漢の名物『熱乾麺』が値上がりしなければそれでいい」と同市から逃げ出す予定はないことを強調した。
自分の方向を定めなければどこへ行っても同じ
一方、ある大学の教師は、「今の人々の生活はペースが速く、ストレスも大きい。そのため、思いを吐き出す場所を探したり、おいしい物を思いっきり食べたりするなど、ストレスを発散するさまざまな方法を必要としている。このランキングも、現実逃避したい心理状態の現れ。武漢市は大学資源が豊富だが、学生一人ひとりに違った長所があり、さまざまな角度から見ると、一人ひとりが『優秀』。カギとなるのは、自分に合った方向をきっちり定めること。武漢市から逃げたからといって、どこに行くのか。武漢市はちょっと暑いというだけで、ほかに何の欠点もない」との見方を示している。
「人民網日本語版」
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