中国で最も「かかあ天下」の傾向が強い都市に関するランキングがこのほど、ネット上で話題になっている。首位は「上海」で、以下、成都市(四川省)、武漢市(湖北省)、潮州市(広東省)と続いた。「荊楚網」が報じた。
中国のアクションスター・李連傑(ジェット・リー)は、「僕のお金は全部妻が管理している」と語り、「(ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日)でアカデミー監督賞を獲得した李安監督も、「家の中のことは、全部妻が決める」と語っている。さらに、台湾の漫画家、朱徳庸氏も「全てのことは妻が中心。自分は牛や馬のように働いている。いくたび命を投げ出しても惜しくない」とトホホなコメントをしている。
恐妻家のことを中国語では「妻管厳」という。字のごとく「妻の管理が厳しい」という意味だ。夫は、どんな時も、どんな事でも、妻の言うことを聞かなければならない。妻が「東」と言えば、「東」に行くしかないのだ。
■能動タイプ ケンカした場合はご機嫌取り
武漢市徐東に住む周さん(47)は、笑いながら「妻を怖れる男性なんていない。妻のことを尊重しているだけ」と語る。そして、「結婚して、もうすぐ20年。妻は短気で、私はのんきな性格。毎日のように、小さなことをめぐってケンカをしている。それでも2人とも、相手のことを憎いと思ったことはない」とし、その秘訣として、「妻が怒った時、言い返さずに、ご機嫌を取ること」を挙げる。
一方、周さんの妻は「『妻管厳』は、男性が女性を尊重する1つの方法だと思う。主人は、私が怒った時、いつも寛容に接してくれ、とても感動する。夫婦の間に、憎しみなどなく、主人がご機嫌取りをしてくれたら、怒りなんてすぐに収まる」と満足げに語る。
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