上述した武器のほか、朝鮮の今回の軍事パレードで最も謎に包まれていたのは、放射能標識がプリントされたリュックを装着した部隊だ。韓国紙・朝鮮日報のウェブサイトは、「同部隊は昨年4月の金日成生誕100周年を記念する軍事パレードで初公開され、昨年も同様の軍服を着用していた。今回の特徴は、放射能標識がプリントされたリュックだ。朝鮮軍の兵士が胸に装着していたリュックは、米軍や旧ソ連軍が開発した核リュックに似ている」と指摘し、専門家の分析を引用し、「核リュックというより、汚い爆弾(核汚染を引き起こす爆弾)である可能性の方が高い」と伝えた。しかし朝鮮関連情報を専門的に報じるDaily NKは、「朝鮮軍は2011年に、平安北道一带で同リュック部隊の建設を旅団クラスとして位置づけ、8軍団に所属させ、かつ木こり部隊の別称により偽装訓練を実施していた」と報じた。韓国の毎日経済新聞は政府消息筋の話として、「朝鮮が小型核兵器を開発したという証拠はないが、朝鮮も携帯型核兵器を開発したぞという誇示の可能性もある」と伝えた。
しかし朝鮮が誇示した軍事能力は、再び西側諸国から疑問視された。米FOXニュースのウェブサイトは、「昨年の金日成生誕100周年の軍事パレードにも、謎のKN-08遠距離弾道ミサイルが登場したが、多くのアナリストはこれがただの模型に過ぎず、ミサイル発射車両さえ朝鮮が自ら開発したものではないとしている。昨年の軍事パレードが終わると、全世界の軍事専門家はKN-08が単なる模型であり、発射できない可能性があると指摘した(朝鮮は核弾頭を搭載した弾道ミサイルで、米国本土を攻撃する能力があると宣言しているが)。朝鮮は少量の粗悪な核弾頭を保有しているとされているが、多くのアナリストは朝鮮が核弾頭を小型化し、遠距離ミサイルに搭載する技術を持っているとは考えていない」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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