中国青年報社会調査センターが最近実施した調査によると、回答者の53.9%が、周囲に美容整形をしたことがある若者が「いる」と答えた。また、美容整形をする理由に関して、59.7%が「見た目で人を判断する社会の価値観の影響」と答え、75.1%が「現代社会において、容貌と個人の競争力には必然的な関連性がある」との見方を示した。燕趙晩報が報じた。
同調査結果に、多くの専門家が予想通り「懸念」を表明し、「心理的に病んでいる」、「自己意識が弱い」、「文化に対する自覚、自身のなさの表れ」などと指摘している。ただ、筆者の意見としては、「外見を競う」ことはそれほど大騒ぎすることではなく、恐れる必要もない。
中国は古くから個人の「道徳観」を非常に重視してきた。そのため、子供のころから「内面の美しさ」は、「外見の美しさ」よりもはるかに大切と教えられる。一方で、「美を追求する心は、人の本性」というのも、古くから伝わり人々の心に刻まれている考え方の一つだ。ここでの「美しさ」とは、「美しい景色、美しい物、美しい感情」だけでなく、「美しい心、美しい容姿」をも指す。つまり、崇高な道徳観やあふれる才能など「内面の美しさ」も、美男美女を好む「外見の美しさ」も、どちらも「美の追求」なのだ。この二者は互いに相容れないわけではなく、同時に追求しても何の問題もない。「きれいな女性が好き」、「かっこいい男性が好き」というのは、最も人間らしい感情で、最も基本的な人間性とさえ言えるかもしれない。
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