第二次世界大戦後に米国で消費ブームが起こり始めた頃、グローバル化は今より全然進んでいなかったため、米国の消費者が支払った金のほとんどが米国企業に吸収された。だが今の中国は違う。中国が今、他の道を選択しなければ、中国の富は海外企業に流れていき、持続可能でリバランスを実現する方法で豊かになろうとする中国の力が弱まることになる。
中国の独自ブランド不足が、中国と他国との貿易バランスにある程度現れている。たとえば付加価値でみると、中国の対米国黒字は以前の1890億ドルから現在は1270億元に減少した。ブランド消費は中国の将来にとってすべてではないが、ブランド化は消費において重要な役割を果たしている。
中国が韓国のサムスンや日本のトヨタのような自国のビッグブランドを発展させることができれば、13億5千万人の中国人だけでなく世界の数十億人の消費者に中国の製品を売ることができる。中国はビッグブランドを生み出したり買収したりすることができなければ、これから数十年にわたり貿易黒字が赤字に変わるリスクを背負い続けることになる。
「人民網日本語版」
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