年末年初、一連の短期経済指標の不調によって中国経済憂慮論が再び騒ぎ出し、「中国製造業に倒産ラッシュが押し寄せ、2015年にその苦境を乗り越えられないかもしれない」と鼓吹するメディアもいた。これに対して、専門家は、市場経済における企業の優勝劣敗は経済メカニズムの正常機能による新陳代謝だと指摘し、「将来、中国製造業で倒産ラッシュが起きないだけでなく、斬新な姿で中国さらには世界経済の支えの1つになる」と紹介。
一部メディアはこの頃、マイクロソフトによる東莞ノキア工場の閉鎖、一部の日本企業による中国生産ラインの移転といったことを最近低迷した経済データと関連付けして、「さらに密集した、大規模な製造業倒産ラッシュが2015年1月から2月中旬にかけて起きる可能性が高い」と悲観的に見ていた。
中国製造業の優位性はもはやなくなったのか。悲観する理由は決して多くない。専門家は、巨大な国内市場、整った産業チェーンの配置、持続する革新支援策、日々強化しつつある自主研究開発力など、そのいずれも新常態における中国製造業が競争優位性を保つ盤石だと指摘。
科学技術イノベーション活動を見ると、2014年、中国社会全体の研究開発投入額(R&D)は1兆3400億元に達したと予想されている。うち企業支出は76%以上を占め、GDPに占めるR&Dの割合は2%強、フルタイム研究開発者の総人数は世界トップに立つと見ている。科学技術部の万鋼部長は早く前から、「中国は一部の科学技術分野ですでに世界前列に身を置いているが、ある分野では追随者から同行者に、そして先導者になりつつある」と指摘した。
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