「現在、鉄鋼、セメント、ガラス、石炭といった分野では過剰な生産能力という問題が生じているが、中国製造業の整った産業チェーンの体系と整備された関連能力も無視してはならない。イノベーションのレベルアップに従い、産業チェーン上流のR&D設計部分と下流の販売サービス部分が製造業全体の底上げと競争力アップの原動力になる」。武漢科学技術大学金融証券研究所の董登新所長がそう分析しながら、「中国製造業にとっては、巨大な国内市場と外需潜在力のいずれも構造転換の陣痛期を無事に乗り越える上で貴重な時間と空間を提供してくれる」と語った。
中国製造業は決して「シャツと革靴のみ」ということではない。「井の中の蛙」的な結論は短絡すぎる。「持続的な改革深化」・「大衆創業」・「全民革新」が政府によって大いに奨励される背景の下で、従来の多くの製造業企業も改革の足並みを速め、高速鉄道、原子力発電、エンジニアリング・機械、航空・宇宙飛行といったハイエンド装備製造分野で世界に「メイドインチャイナ」の深層力を見せつけた。
専門家は、「中国製造業の不景気はしばらく続くが、一、二年のうちに底固めが終え、さらに高い質の成長トレンドを辿っていき、中国経済さらには世界経済の支えの1つになる」と予想する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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