▽グローバル配置には「根拠地」が必要投機やテストは必要ない
方副総経理は、「海信は海外市場の発展で20年以上の歴史があり、進出した市場のほとんどで根を下ろし、成果を出している。海信は『根拠地』を建設すべきで、投機はせず、テストも行わない」と話す。
方副総経理によると、「欧州では市場を開拓して4年あまりになり、無から有へ、有から大への発展を遂げた。2009年に海信の欧州本部をベルギーに設置した際、デュッセルドルフにあるドイツ2番目の販売ルートと提携しようと考えた。連絡を取ってみたところ、海信にはドイツに支社がないこと、製品を実際に展示している場所がないことから、提携は断られた。そこである朝のこと、テレビのサンプルを積み込みブリュッセルからデュッセルドルフまで車を運転して行き、初めにこの販売ルートの製品マネージャーと面会したが、マネージャーは製品を見て、『済まないが今後の協力はない』と言った。それから1カ月間、われわれはデュッセルドルフの店を見て回り、そこで売られているブランド、製品、価格を把握し、コストを分析し、販売マネージャーを募集し、この販売ルートのために海信製品を導入・販売した場合に得られる利益を分析した。そうして先方はついに心を動かした。その後、われわれは販売ルートの財務担当者や調達のベテランマネージャーらと交流し、同年7月にドイツ法人を設立し、現地チームを発足させた。新会社は10年の終わり頃、200万ユーロ(約2兆7143億円)の初注文を受けた」という。
何度も壁にぶつかった昔から、米国市場や欧州市場で必要があれば主要販売ルートといつでも話し合える関係を構築した現在まで、海信ブランドは驚きの変化を遂げた。
海信の関係者は、「われわれの目標は今後3年でテレビの売上高世界3位を達成すること、これからの3年で海外での売上高500億元(約1兆19億円)を達成することだが、世界3位の目標は前倒しで実現することになりそうだ」と話す。
「人民網日本語版」
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