「寄らば大樹の陰」は本当か
フィリピンはここ2カ月、日本と米国との共同行動を頻発している。アキノ3世大統領が6月初めに日本を訪問した際にもその発言で物議をかもした。アナリストによると、フィリピンが米国や日本との連携を求めているのは、中国と対抗する威力を高めるためとみられる。フィリピンにとっては「寄らば大樹の陰」ということかもしれない。だがそううまくは行かず、米国と日本のアジア太平洋地域における中国牽制の道具として利用されるだけの可能性もある。日本の共同通信によると、日本の政界からは、日本が持っている軍事力では南中国海での十分な支援はできず、介入しすぎれば日本自身の通常の防衛に影響するとの声も出ている。
米国はどうだろうか。米国とフィリピンは昨年、フィリピンの中国牽制に有利な防衛協定を結んだ。表面的には、フィリピンは米国という大船に乗り込んだようにもみえる。だが事実はそれほどスムーズではない。この協定は締結から1年余りが経っても実施がかなわず、フィリピン国内でこれからも新たな政治的障害にぶつかる可能性もある。
新華社のフィリピン駐在記者によると、フィリピン元老院は、アキノ3世大統領が行政手段によって協定を締結したことは憲法の精神に合わないとして、異議を申し立てている。同協定は今も、政府と国会の駆け引きの段階にあり、最高裁も裁決のスケジュールを明確にしていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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