北京林業大学生態法研究センター楊朝霞・副主任
8月12日に発生した天津爆発事故による人的被害は17日9時までに、死者114人、行方不明者70人以上、負傷者700人以上となった。今世間にはこの重大死亡事故に対する憤りや苛立ちがあふれている。事故発生の責任を問う声も辛らつである。
しかし、それ以上に、多くのひとが心に抱いているのが、今回の爆発事故が重大な環境汚染につながるのではないかという「恐怖心」である。。
「前事を忘れざるは後事の師なり」。爆発事故による今後の不安がぬぐえないのは、過去に起きた類似の爆発事故が深刻な環境問題を引き起こしたことを想起させるからだ。2014年1月1日から現在まで、中国では化学工場での爆発事故が20件以上発生しており、その多くが環境汚染を引き起こしている。
|