第四に、中国共産党は、「持久戦」という抗日戦争の総戦略方針を提出し、抗日戦争の最終的勝利の獲得に方向を指し示した。1938年5月、毛沢東同志は、深遠な戦略指導の意義を備えた「持久戦論」を執筆した。この軍事哲学書は、中日双方の特性に立ち入った分析を行い、中日戦争の発展法則を科学的に明らかにし、中国の抗日戦争はなぜ持久的なものとなるのか、持久戦をいかに進めるべきか、最終的な勝利がなぜ中国の手にあるのかなどの一連の重大問題に正しく答え、展望に満ちた戦略的な視野をもって、中国の持久的な抗日戦争が「戦略的防御」「戦略的対峙」「戦略的反攻」という3段階を経るとの路線図を描き出した。中国共産党は持久戦の勝利の基点を、「思い切って民衆を動員し、人民の力を盛んにする」、人民戦争を実行するとの土台に据えた。とりわけ敵陣後方における抗日戦争の最も困難な時期においては、中国共産党は強固な指導の下、各界の愛国抗日戦争の志士を団結し、根拠地において「十大政策」を実施し、人民戦争の全体戦によって敵に対抗する「総力戦」を繰り広げ、自身の力を絶えず高め、敵の力を弱めていった。「持久戦」は、中国人民抗日戦争の勝利の精髄となったのである。
第五に、中国共産党の指導する抗日軍民は偉大な抗日戦争精神を形成し、この精神は、中華民族の団結と抵抗、不撓不屈、自立を促す力強い精神的武器となった。習近平総書記ははっきりと指摘している。「愛国主義を核心とした偉大な民族精神は、中国人民抗日戦争の勝利の決め手となった」。日本軍国主義の発動した中国侵略戦争は、国家と民族を滅亡の縁においやる血みどろの侵略戦争であった。中国人民の抗日戦争は、民族独立と民族解放の壮絶な戦争であった。長期に及ぶ抗日戦争の道のりにおいて、中国人民は、物質と武器装備において中国を上回る日本軍国主義勢力に相対せねばならなかった。日本軍国主義に徹底的に勝利するためには、民族が覚醒し、民族が自らをたくましくし、民族が団結し、民族の必勝に奔走する抗日戦争民族精神が不可欠であった。
中国共産党が指導する抗日軍民は困難を恐れず、暴力にひるまず、果敢に敵を倒し、巨大な犠牲を払った。中国共産党人は、犠牲精神に富んだ愛国主義、流血や犠牲を恐れない模範的な行動をもって、全民族の救国と生き残りの希望を支え、全面的な抗日戦争勝利を奪取する民族の精神的柱となったのである。
波乱に富んだ70年余り前の時代を振り返る時、我々は次のような結論に至る。中国共産党の呼びかけと模範的な実践があったからこそ、中国人民抗日戦争は正しい路線と方針、政策を確立することができた。中国共産党が柱としての役割を果たしたからこそ、中国人民は一致団結して敵に立ち向かい、日本軍国主義の侵略勢力を徹底的に打ち負かし、近代以来の外敵の侵入に対する対抗で初めての完全な勝利を得ることができたのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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