「再生の大地」合唱団とは:
日本の敗戦後、60万以上に上る日本人捕虜がシベリアに移送され、労働による再教育が施された。このうち969人は、撫順戦犯管理所に引き渡され、これらの戦犯は撫順で6年の歳月を過ごした。人道主義の立場からの中国政府の寛大政策に感動した彼らは、自発的に自分たちが犯した侵略犯罪行為を認め、真人間に生まれ変わろうと決意した。これらの戦犯が釈放され、日本に帰国した後、太原に抑留されていた戦犯とともに、「中国帰還者連絡会」を立ち上げた。2002年、メンバーが高齢になったことから、「中国帰還者連絡会」は解散を宣言した。その後、一部のメンバー、後代の人々、平和を愛する友好的な有志が、「撫順の奇跡を受け継ぐ会」を創立、今に至っている。
2000年、日本の有名な作詞家である大門高子氏は、撫順戦犯管理所で教育改造を受けた日中友好協会会員の小山一郎氏から、本人の経験や思想転換について話を聞いていた。大門氏が、「中国帰還者連絡会」元メンバーのもとを訪れ、多くの中日関連史料を調べた結果、「再生の大地」組曲の構想が生まれた。その後、作曲家の安藤由布樹氏が作曲を手掛け、2012年4月、混声4部合唱組曲「再生の大地」が誕生した。「再生の大地」合唱団は、この組曲を歌う目的で設立された合唱団で、メンバーは、学者、教員、看護士、専業主婦などさまざまだ。「撫順の奇跡を受け継ぐ会」のメンバーの一部も、合唱団に参加している。
「人民網日本語版
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