欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は3日、ドイツのフランクフルトで「ECBがユーロ圏諸国の国債を買い取って大量の資金を市場に供給する量的緩和の政策は、2016年9月末まで実行されるが、必要があればその以降も続ける」と述べました。
ECBはこの日、通貨政策会議を開き、金利を0.05%のまま据え置きにすることを決めました。
ドラギ総裁は会議で「ユーロ圏の成長とインフレの下押しリスクが再び台頭している。金融と商品市場が激動しているが、これが予想価格やインフレに対して持続的な影響を与えるかどうかECBは確認できないでいる」としています。
この日、ECBは今年のユーロ圏の経済成長とインフレ率の予想をそれぞれ1.4%と0.1%に下方修正しました。
ドラギ総裁は、「ECBは必要な時に職責の範囲内のあらゆる政策、とりわけ資産購入の政策を講じる決意と能力を持っている。ECBは計画の規模と構造、実施期間などの調整を通じて、充分な柔軟性を備えている。この日の通貨政策の会議で理事会のメンバーは量的緩和政策の規模と方法について意見を提出しなかった」と話しました。
ドラギ総裁はまた、「資産購入の計画で、ユーロシステムが所有する公共債権が占めるその発行高の比率の上限を25%から33%までに引き上げる」ことを発表しました。
欧州中央銀行は3月から量的緩和の政策を行い、7月末までに、購入した公共資産の債券規模は2488億8900千万ユーロになるということです。
「中国国際放送局」
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