観光客はパスポート、ビザ、切符を持ち、秩序正しく乗車した。これは記者がウルムチ国際運輸汽車駅で目にした光景だ。この駅は大きくないが機能が揃っており、乗客の休憩エリア、ベビールームなどがある。
乗客はパスポートとビザを提示し切符を購入する。国際バスの資料は多言語版があり、ロシア語や英語などの通訳サービスが提供されている。また海外の乗客の好みに合わせた、海外の食事も出されている。
記者は駅構内で、カザフスタンのアルマトイから来た経営者と話をした。彼はアルマトイで、中国の自動車部品や商品を専門的に販売する店を経営している。彼は仕入れのためウルムチとアルマトイの間を行き来し10年以上になるが、国際バスを利用することがほとんどだ。
同氏は、「以前と比べ、現在の路面状況は良くなり、安全になった。周辺諸国・地域のうち、中国の商品はコストパフォーマンスが高い。私のように中国から仕入れる人が非常に多い」と話した。
同氏が乗車するバスはウルムチ発車で、カザフスタンのアルマトイに向かう。通関にかかる時間を加えても30時間以内の道のりだ。乗車料金は440元。観光ツアーでバスを貸し切れば、さらに安くなる。航空機や列車と比べ、国際バスの切符は求めやすく料金も安く、ベッドが大きく快適だ。
ウルムチ国際運輸汽車駅の古麗駅長によると、同駅は1993年より国際バスの運行を開始した。当初は1本の路線と3台のバスしかなかったが、現在は13本・72台に増えている。
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