▽南アジアのホテル市場の取引はわずか1件
南アジア地域でのホテル取引は第3四半期、インドのホテルデベロッパー「Samhi」によるビシュヌプリヤホテルからのフォーポイントバイシェラトン・ヴィシャーカパトナム(124室)の購入の1件だけだった。取引額は9億インドルピー(約1420万ドル)だった。
シンガポールのホテル事業者の資金圧力は小さく、資産売却の意向は低いレベルにとどまった。第3四半期、シンガポールでは売却を待つホテルは少なく、取引は成立しなかった。
タイ市場も同様に取引成立はなかった。バンコクで8月、中心部の繁華街で爆発事件が発生し、ホテルの業績に影響をもたらしたことも、投資家が取引を控えて様子見の態度を取ることにつながったと見られる。だがタイの市場は、東南アジアのその他のホテル市場に比べると、高い柔軟性を備えている。
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